ファサードに看板など一切無く、ここが飲食店なのかどうかも分からない店構えは、僕らの世界で言うところの蓮爾新町一丁目店に酷似しており、一見さんお断り的な作りのもの。
お手拭きに今治タオル、府中家具のテーブル、カトラリーには英国CARRSと越前打刃物で有名な龍泉刃物を使用しているとのことで、完全にチンプンカンプンなんだけどとにかく全て一流品で揃えてあるらしい。
まずはシャンパンで乾杯。ローラン・ペリエ・ブリュット・ミレジメ2006をボトルで。2万円。
「本日のお肉はこちらになります」
シャンパンをゴクゴク飲んでいると、神戸牛のルーツと言われる三田牛のお目見え。何がどの部位なのかさっぱり分からないので、こういうのはしたり顔で頷きながら迫力だけ味わいたい。それよりも奥に座ってるいい女連れたおっちゃん達が、彼女らとどんな関係なのか気になって仕方なかった。
んー、豪快に肉1キロ注文もいいけど、今回はこの3万円のコースにしときますかぁ。
まず出てきたのはアミューズ。何を使っているのか給仕の人が詳しく説明してくれるも忘れてもうた。うまい。3秒で完食。
シャンパンが切れたので白ワインを注文。ムルソー・クロ・ド・ラ・バール2007。確か5万円くらい。
白ワインをガブガブ飲みながらいただく、天然大車海老のサマートリュフ仕立て。うまい。5秒で完食。
これは山菜と三田牛の自家製パスタ。うまい。10秒で完食。
12年物、三重県桑名のはまぐりも絶品だった。後ろのタケノコもくっそうまい。30秒で完食。
スモークサーモンもあったのに撮り忘れた。白ワインを飲みながら食べる野菜と魚介類が死ぬほどうまい。ただの野菜のはずなのに何なんだこのうまさは。
そろそろ肉が焼きあがるということで、オーパスワン2013を注文。価格は9万円。この年のオーパスは超絶当たり年のようで、確かに唸るほど激ウマだった。自分では分かった気になっているが、きっと分かっていない。
紀州備長炭を使い、特製竈で焼かれた三田牛のステーキ。計450グラム。左からサーロイン、ヒウチ、ランプとなっている。見た目ではどれがどれだか全然分からない。
味の違いを確かめるため、50グラムずつに切り分けてもらった。カリカリの表面とピンクの断面がとても美しい。これ一切れ5000円かぁ……としみじみ考えてしまう俺、間違いなく貧乏人。
日本刀と同じ製法で作られるという龍泉刃物のステーキナイフ、実は刃こぼれしまくってるのに切れ味が尋常でない。なんなら指も切り落とせそうな勢い。サーロインはやっぱり激ウマだった。
あまりにおいしくてサーロイン追加注文。150g、1万5000円。ヒレは品切れで涙をのむ。でもこれをオーパスで流し込めば、生きてて良かった
デザートは整腸剤(by女二郎さん)じゃなくて口直しでしょうが!カスタードプリンうまい。
〆の紅茶とプティフール。この紅茶も震えるほどうまい。インドがどうとか言っていたような気がするんだけど……忘れてもうた。これもう一回飲みたい。
お土産もらって即解散。また年末にでも。
住所 東京都中央区日本橋3-8-13
営業時間 12:00-22:00LO 日祝-21:00LO
定休日 なし
駐車場 なし
Webサイト http://www.vesta-tokyo.com/